別段預金は不要

会社設立での別段預金は不要

会社設立のときの帳簿では別段預金の扱いが必要になる事があります。別段預金とは、金融機関が行う取引のうち、一時的な資金を処理するための預金科目を指します。一般的な預金とは異なって、未決済の預金や一時的な整理のための用いる預金のために用いられるものです。預金勘定では処理することができないものも多くあるために、内部勘定として便宜的に用いられています。

例えば、振り込みを行ったとしても、その日のうちに振り込みの処理ができなかった場合、翌営業日に振り込みが行われることになります。ですから、翌営業日まで預かることになるのですが、この時には一般的な預金として預かるのではありませんから、別の勘定科目が必要となるのです。このような場合に用いられる勘定で、他にも配当支払基金などにも用いられますし、送金組戻し分の一次預かり金などもあります。

増資をするときには、資本金の払い込みが必要となります。会社設立をした後の増資では、振り込みを用いるのが一般的です。しかし、実際には振り込まれたとしても、すぐに資本金として用いられるわけではありません。しかし、単なる預金勘定とすることはできないのですから別勘定が必要となります。

資本金として用いられるために100万円が振り込まれた場合には、借り方には「別段預金100万円」となり、貸方には「新株式申込証拠金100万円」となります。このようにして別の勘定で扱われることになるのです。後日、普通預金に振り替えるときには、振り替えの仕訳を行うことになります。

会社設立のときにも同じように資本金の払い込みが必要となりますから、増資と同じように用いる事もありますが、会社法が施行されたときに、これが必要なくなりました。会社設立に際して、かつては銀行の保管証明が必要ではなくなったために、別段預金そのものが不要なケースも多くあります。

小さい株式会社設立のときには、たいていは発起人の個人の口座に振込をすることで資本金の払い込みができます。そして、登記申請のときには通帳のコピーをとるだけで良く、保管証明を発行してもらう必要がなくなりましたから、それとともに別段預金として別の口座を必要とはしなくなりました。ですから、どちらかというと規模の大きい会社が増資を行うときに用いられるか、あるいは子会社などを設立するときに、大規模な資金を集めるために用いられると考えれば良く、法人成りではあまり用いられません。

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